こどもの歯みがきは、健康な歯を維持するためにとてもに大切です。
しかし、こどもは歯みがきを嫌がることが多く、保護者さまも困ってしまうことがあるかもしれません。
この記事では、こどもの年齢に応じた歯みがきの方法や、歯みがきを嫌がる場合の対処法、歯みがき粉の使用について詳しく解説します。
目次
■こどもの年齢別歯みがきについて
◎歯が生え始めてから6年生ぐらいまでは仕上げみがきを
こどもの歯は、乳歯が生え始める時期から小学校高学年まで、保護者さまがしっかりと見守ることが大切です。
特に、3歳頃から手先の器用さが発達する6年生頃までは仕上げみがきが欠かせません。
仕上げみがきをすることで、こどもがみがき残した部分を少なくすることができます。
歯を清潔に保つことができるので、むし歯予防に効果的です。
■こどもが歯みがきを嫌がる時はどうしたらいいの?
◎機嫌のよい時間を選ぶ
こどもが歯みがきを嫌がる場合は、機嫌が良い時間帯を選んで行うことがポイントです。
眠い時やお腹が空いている時は、嫌がる傾向が強くなるため、食事後の落ち着いた時間や遊びが終わったリラックスしたタイミングを選ぶと良いでしょう。
◎お気に入りの歯みがき粉を使う
こども向けの歯みがき粉には、フルーツ味やキャラクターがデザインされたものなどがあり、こどもが気に入るものを選ぶと歯みがきが楽しくなります。
◎シールを貼るなど目標を持つ
歯みがきが成功したら、シールを貼るカレンダーやご褒美を用意するのも効果的です。
目に見える形で「頑張った成果」が残ることで、こどもは次も頑張ろうという気持ちになりやすくなります。
この方法を取り入れることで、歯みがきが習慣化しやすくなるでしょう。
■こどもの歯みがきに歯みがき粉は必要なの?
◎乳歯が生え始めたら使って大丈夫
乳歯が生え始めた段階から、赤ちゃん用の歯みがき粉を使用して問題ありません。
こどもはまだうまくうがいができないことが多いため、最初は少量の歯みがき粉を使用し、みがき残しがないように保護者さまが仕上げみがきを行うことが重要です。
また、こども向けの歯みがき粉は、飲み込んでしまっても安全な成分で作られているものが多いので、安心して使用できます。
◎フッ素入りのものを選ぶとよい
歯みがき粉を選ぶ際は、フッ素が配合されているものがおすすめです。
フッ素には、歯の再石灰化を促進し、歯の表面のエナメル質を強化する効果があります。
これにより、むし歯の発生リスクを低減することが期待できます。
ただし、使用する量には注意が必要で、年齢に応じて適切な量を選ぶことが重要です。
乳幼児の場合は、米粒程度の少量を目安に使用しましょう。
■歯科医院でのブラッシング指導を
◎セルフケアをしっかり行うために
自宅での歯みがきが習慣化しても、定期的に歯科医院でのブラッシング指導を受けましょう。
歯科医院では、こどもの成長に応じた適切なブラッシング方法や歯みがき粉の使用方法についての指導を受けられます。
◎定期的なメンテナンスで健康な歯を維持
こどもの歯は成長とともに変化していきます。
定期的な検診を受けることで、むし歯や歯並びの問題を早期に発見し、対策を取ることができます。
特に、フッ素塗布やプロフェッショナルクリーニングを受けることで、歯の健康状態を良好に保つことができます。
【楽しく歯みがきができる工夫を】
こどもの歯みがきは、年齢に応じた適切な方法で行うことが重要です。
歯みがき粉を使う際には、乳歯が生え始めた段階から少量ずつ使用し、フッ素入りのものを選ぶと良いでしょう。
歯みがきを嫌がる場合は、機嫌の良い時間帯やお気に入りの歯みがき粉を使うなどの工夫が効果的です。
また、自宅でのケアだけでなく、定期的な歯科医院でのブラッシング指導や健診を受けることで、こどもの歯を健康に保つことができます。
セルフケアと定期的なプロフェッショナルケアのバランスを大切にし、健やかな歯の成長をサポートしましょう。