こどもの歯並びを良くする生活習慣とは? 子どもの成長を助ける日常ケアと矯正治療の必要性|にしかわ歯科おとなこども歯科|名古屋市港区の歯医者

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こどもの歯並びを良くする生活習慣とは? 子どもの成長を助ける日常ケアと矯正治療の必要性


こどもの歯並びは、遺伝だけでなく日常の習慣や口の使い方に大きく影響を受けるのをご存知ですか?


歯並びを悪くする癖(口呼吸、頬杖、指しゃぶりなど)については多く知られていますが、反対に歯並びを良くする生活習慣を意識することもとても大切です。


ここでは、こどもの歯並びを整えるために家庭でできる習慣や、気をつけたいポイント、そして最終的に矯正治療が必要になるケースについて解説します。


■歯並びを良くするために大切な生活習慣


◎鼻で呼吸する習慣をつける

口呼吸は歯並びを悪くする大きな原因の一つです。

口が常に開いていると、舌の位置が下がり、上顎の発育が妨げられ、歯がきちんと並ぶスペースが足りなくなってしまうのです。


鼻呼吸を意識させることで、舌が上顎に正しく当たり、歯列の成長を支えることができます。寝ている間に口が開いている場合は、鼻づまりの有無や枕の高さなども確認し、必要に応じて耳鼻科で相談してみましょう。


◎よく噛んで食べる

やわらかい食べ物ばかりを食べていると、顎の骨が十分に発達せず、歯が並ぶスペースが足りなくなることがあります。


やわらかい食べ物だけでなく歯ごたえのある食材も取り入れ、よく噛んで食べる習慣をつけることで、顎の筋肉が鍛えられ、正しい噛み合わせが育ちます。

また、食事の際には、片方の歯だけで噛まず、左右バランスよく噛むように意識させましょう。


◎姿勢を整える

猫背やうつむき姿勢は、下顎が後ろに引っ張られ、歯並びを悪くしてしまう場合があります。特にお子さまがスマートフォンやタブレットを見る姿勢は注意が必要です。

椅子に深く腰をかけ、背筋を伸ばして食事をするなど、日常の姿勢を整えることが歯並びを良くする第一歩です。


◎正しい舌の位置を覚える

舌の正しい位置は、上顎の裏(前歯の少し後ろ)に軽く触れている状態です。

舌が下がっていると、歯列を外側から支える力が弱まり、いわゆる受け口(下顎前突:かがくぜんとつ)や、噛んだ時に上下の前歯が噛み合わない開咬(かいこう)につながることがあります。


◎口を閉じる力(口輪筋)を鍛える

口のまわりの筋肉が弱いと、口がポカンと開いた状態になりやすくなります。

「風船をふくらませる」「ストローで飲み物を吸う」などの遊びを通して、自然に口輪筋を鍛えるのも効果的です。


■家庭でできる「歯並びを良くする方法」まとめ


  • 鼻呼吸を意識させる

  • 硬めの食べ物もバランスよく取り入れ、よく噛む

  • 正しい姿勢を保つ

  • 舌の位置を上顎に意識する

  • 口を閉じる力を鍛える


これらはどれも、歯を直接動かすのではなく「顎の成長や筋肉のバランスを整える」ための習慣です。つまり、歯並びを良くする基礎をつくることが目的であり、自然に整うようサポートする生活習慣といえます。


■それでも歯並びが気になる場合は矯正治療を検討


生活習慣を整えても、すでに歯並びが良くない場合や顎のバランスにズレがある場合は、矯正治療が必要になることがあります。


特に成長期のお子さまは、早期に相談することで顎の骨の発育を利用して歯列を整えられる場合も多いです。小児矯正では、やわらかいマウスピース型の装置を使って、口の筋肉を鍛えながら歯並びを改善する治療法もあります。


「痛そう」「まだ早いかも」と感じる保護者さまも多いですが、子どもの歯並びは成長とともに変化します。

気になる癖や噛み合わせがある場合は、早めに歯科医院でチェックしてもらうのがおすすめです。


【まずは習慣から歯並びを良くする意識を】


こどもの歯並びを良くするには、日常生活の中で、鼻呼吸、よく噛む、正しい姿勢、舌の位置、口を閉じる力を意識することが大切です。

これらを習慣化することで、顎や口の成長が整い、歯がきれいに並ぶための土台をつくることができます。


生活習慣で歯並びをサポートしながら、必要に応じて歯科矯正を利用して、無理なく健康的な歯並びを目指しましょう。


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