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こどもの歯みがき中に歯肉から血が出る…! 歯肉炎は歯周病の初期症状です


こどもの歯みがき中に歯肉から血が出ると、保護者さまは驚いてしまうかもしれません。

しかし、この症状は決して珍しいものではなく、多くの場合、歯肉炎が原因となっています。


歯肉炎は、歯肉が炎症を起こす状態であり、適切なケアを行わないと歯周病へと進行するリスクがあります。

特にこどもの場合、歯周病の初期段階である歯肉炎が多くみられます。

この記事では、こどもの歯肉炎の種類や原因、予防方法について詳しく解説します。


■こどもの歯肉炎とは?


◎歯肉炎は歯周病の初期症状

歯肉炎は、歯肉に炎症が起こり、赤く腫れたり、出血したりする症状が特徴です。

これは、歯と歯肉の間に歯垢(プラーク)が溜まり、細菌が繁殖することで発生します。


大人の場合、歯肉炎が進行すると歯周病へと発展し、歯肉が下がったり、歯を支える骨が吸収したりすることがあります。

こどもでは歯周病の進行は少ないものの、放置すると将来的に歯周病になりやすいため、早めの対処が大切です。


■こどもに多い歯肉炎の種類


◎一般的な歯肉炎

一般的な歯肉炎は、歯みがきが十分にできていないことが原因で発生します。

食べかすや歯垢が溜まり、細菌が繁殖して歯肉に炎症を引き起こします。


◎萌出性歯肉炎(ほうしゅつせいしにくえん)

乳歯や永久歯が生え始める時期に、歯肉が腫れることがあります。

特に6歳ごろに生えてくる「6歳臼歯(第一大臼歯)」の周囲では、歯肉が炎症を起こしやすく、歯みがきの時に出血することがあります。


◎思春期性歯肉炎

ホルモンの変化によって歯肉が腫れやすくなることがあります。

特に中学生以降の思春期のこどもは歯肉炎のリスクが高まる傾向にあります。


■こどもが歯肉炎になる原因


◎歯みがきが不十分

こどもは大人に比べて歯みがきの技術が未熟なため、プラークをしっかりと落とせていないことがあります。

特に歯と歯肉の間や奥歯は汚れが溜まりやすく、炎症が起こりやすい部分です。


◎歯並びが悪い

歯並びが悪いと、歯と歯の間に汚れが溜まりやすくなり、歯みがきが難しくなります。

その結果、磨けなかった部分にプラークが溜まりやすくなり、歯肉炎を引き起こしやすくなります。


◎ホルモンの変化

思春期に入るとホルモンバランスが変化し、歯肉が炎症を起こしやすくなることがあります。

このため、思春期性歯肉炎が発症するリスクが高くなります。


■こどもの歯肉炎を予防する方法


◎毎日の歯みがきをしっかり行う

歯肉炎の予防には、正しい歯みがきがとても重要です。

こども自身で歯みがきをするのはもちろんのこと、保護者さまが仕上げ磨きを行い、歯垢がしっかり取れているか確認しましょう。


◎バランスの取れた食生活を心がける

糖分の多いお菓子やジュースの過度な摂取を控え、野菜やタンパク質をしっかり摂ることで、歯肉の健康を保ちましょう。

また、よく噛んで食べることで、唾液の分泌が促されます。唾液には口内の汚れや食べかすを洗い流してくれる自浄作用があるため、口内の細菌が減少しやすくなります。


【こどもでも歯肉炎になる】


こどもの歯みがき中に歯肉から血が出るのは、歯肉炎のサインの可能性があります。

歯肉炎は、適切なケアを行わないと将来的に歯周病へと進行するリスクがあるため、早めの対応が重要です。

歯肉炎を防ぐためには、毎日の正しい歯みがきと仕上げ磨き、バランスの取れた食生活、定期的な歯科検診が欠かせません。


特に6歳臼歯や思春期のホルモン変化に伴う歯肉炎は注意が必要です。

もしお子さんの歯肉の腫れや出血が続く場合は、歯科医院で診察を受けることをおすすめします。

当院では、お子さまの歯肉炎の診療を行っており、適切な治療や予防策をご提案いたします。


当院の歯周病治療に関するしては、こちらをご確認ください。


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